計量単位は、測定結果を誰にでも同じ意味で伝えるための共通の基準です。この記事では、一般計量士試験の「計量器概論及び質量の計量(計質)」で押さえたい国際単位系(SI)、7つの基本単位、代表的な組立単位、接頭語を整理します。
- 計量単位と測定の関係
- 国際単位系(SI)の構成
- 7つのSI基本単位と代表的なSI組立単位
- 2022年に追加されたものを含むSI接頭語
試験対策だけでなく、技術資料や測定結果を正しく読むための基礎としてご活用ください。
計量単位とは
単位とは、ある量を測定するときに基準として用いる、定められた大きさの量です。測定対象をその基準と比較することで、「何メートル」「何キログラム」のように量を数値で表せます。
リンゴや鉛筆のように個数で数えられる量は「1個」「1本」と表せます。一方、長さ・質量・時間・温度などの連続的な量は、共通の単位を使わなければ測定結果を正確に比較できません。
単位の名称と記号を共通化することで、国や分野が違っても測定結果を同じ意味で伝えられます。
国際単位系(SI)とは
国際単位系は、フランス語の「Système international d’unités」の略称からSIと呼ばれます。1960年の第11回国際度量衡総会(CGPM)で採択され、現在はSI基本単位、SI組立単位、SI接頭語などで構成されています。

かつて「SI補助単位」と呼ばれたラジアンとステラジアンは、現在は無次元量に対するSI組立単位として扱われています。補助単位という独立した分類は1995年に廃止されました。
SI基本単位は7つ
SIの土台となる基本単位は次の7つです。量の名称、単位名、単位記号を組み合わせて覚えましょう。
- 時間:秒(s)
- 長さ:メートル(m)
- 質量:キログラム(kg)
- 電流:アンペア(A)
- 熱力学温度:ケルビン(K)
- 物質量:モル(mol)
- 光度:カンデラ(cd)

語呂合わせを使う場合でも、試験では単位名だけでなく、対応する量と記号まで確認してください。
SI組立単位
SI組立単位は、SI基本単位の積や商から作られます。例えば速さはメートル毎秒(m/s)、面積は平方メートル(m²)、密度はキログラム毎立方メートル(kg/m³)です。
ニュートン(N)、パスカル(Pa)、ジュール(J)、ワット(W)、ボルト(V)、オーム(Ω)のように、固有の名称と記号を持つ組立単位もあります。

SI接頭語
SI接頭語は、単位の10進の倍量・分量を簡潔に表します。例えばキロ(k)は10³、ミリ(m)は10⁻³、マイクロ(µ)は10⁻⁶です。接頭語の大文字と小文字は区別されるため、記号を正確に覚える必要があります。

2022年11月、SI接頭語にクエタ(Q、10³⁰)、ロナ(R、10²⁷)、ロント(r、10⁻²⁷)、クエクト(q、10⁻³⁰)が追加されました。上の画像は追加前に作成したため、この4つを含みません。最新一覧は産総研・計量標準総合センターの「SI接頭語追加」で確認できます。
SI基本単位「メートル」が実際の測定器や校正へどうつながるかは、長さの測定とは?基準・測定器・誤差で、ノギス・マイクロメータ・ブロックゲージの使い分けとともに確認できます。
計量単位を学んだ後は過去問演習へ
基本単位・組立単位・接頭語を確認したら、実際の問題で知識を使えるか確かめましょう。まずは第69回・第70回の計量法規50問を、解説付きで無料公開しています。
※ここからは、当ブログ運営者が執筆した書籍を紹介します。
無料50問で形式を確認し、さらに正答の根拠条文まで読みながら演習量を増やしたい方には、第76回〜第67回の10回分・全250問を収録したKindle版『計量士国家試験 計量関係法規 過去問完全解説』を用意しています。
単位をマンガで学ぶ補助教材
マンガで学べるので子供でも読みやすいです。
単位を学ぶ補助動画
意外と知らない科学単位の動画が好きです。
面白い例え話もあるので息抜きにも良いです。
参考資料
※単位・記号・試験制度の最新情報は、必ず公的機関の資料で確認してください。



コメント