どうも、竜崎(@ryuzakiroom)です。
皆さん、計量管理の実務についてどのような事をすると思いますか?
一般計量士を勉強している方なら、分かる方もいると思いますが
基本的には3点の事をしていると私は考えます。
1点目は計量器の管理
2点目は量目検査(例として、1㎏の商品が1㎏ちゃんと入っているかの検査)
3点目は計量関係の教育
今回は、計量管理の実務について知りたい人向けの記事となります。
適正管理事業所での従事経験から解説していきたいと思います。
計量器の管理
計量器管理について、計量管理の最も重要な部分である事は想像が付くかと思います。
計量法でも特定計量器の検査は法定で決まっている部分でもあり、
検査を合格しなければ使用は認めれられません。
不合格のものを使った場合はどうなるの?
計量法第172条より6月以下の懲役若しくは50万円以下の罰金、又は併科する。と記載がある事から計量法の観点からも厳しく取り締まっているよ
計量法の考え方としては消費者保護が重要である事から適正な計量を行う事は
適正な計量器の使用が必須であるため、計量器検査するという事です。
計量担当者として従事して初めの頃は、計量器の検査をしっかりしておけば
計量管理は十分に出来ていると考えておりました。
確かに計量器検査にて合格していれば良いと考え方は間違っておりませんが、
更に計量管理を進めるためには、足りないと思います。
計量器の検査を合格しても、合格したものにも誤差が大きいものがあります。
誤差を可能な限り0にするためにも、合格したものも定期的に校正する等も
進めて行くと良いと思います。
量目検査
量目検査については、内容物が基準の量入っているかを検査する事です。
内容物が基準の量が入っていないと消費者は損をしてしまうため
消費者を保護するために内容物が入っている事も検査することも
計量管理の重要な項目となっています。
多少多く入っている分には問題ないよ
消費者が損しない仕組みになってるんだ
量目検査する場合のポイントとしては内容物が基準の量が入っているか
確認する事に加えて管理図等のグラフで管理すると量目の分析も出来てオススメです。
簡単な例で説明すると2㎏のものを量目検査を5個した時に
以下のような管理図となりました。
ここでオレンジの線は管理上限、赤色の線は管理下限としています。
ここで見るべきところは下限ギリギリのものが1つある事です。
一応、合格だから良いのではと考えがちですが使用している
計量器が少し誤差があった場合は問題はないでしょうか。
そういった考えから内容物の入れる量の目安は下限ギリギリでなく、
少し上の2.01㎏付近を狙っていく事が望ましいとも言えます。
(ユーザーによって基準値は検討が必要です。)
一方で管理上限については問題ないでしょうか。
管理上限はこの例では2.03㎏となっており、超えているものが
ないため問題がないとなります。
しかし、これが100回、1000回、1万回となった場合はどうなるでしょうか。
中には上限を超える場合も出てくるかもしれません。
その上限を超えるか超えないかの範囲を決めることは一朝一夕では
なかなか出来ないためデータを取る事で上限値を調整する事が重要です。
反対に上限を上げ過ぎた場合は、管理が全く機能しないため
こちらも注意が必要です。
上限と下限が狭いほど、厳しく管理されている事になります。
計量関係の教育
計量管理で意外と重要なのが教育です。
計量管理は管理担当者や担当部署だけがやっていく事もよくありますが
計量管理は計量従事している方に計量の事を知って貰い
計量管理を進めていくことが重要です。
しかし、計量の教育とはどのような事をすれば良いと思いますか?
明確な答えはありませんが、私がやってみた教育は以下の通りです。
- 計量の冊子回覧
- 外部計量講習会の募集・参加
- 社内計量講習会(計量士さんに依頼)
- 計量クイズ大会
- e-ラーニング
個人的にはeーラーニングが一番良かったです。
講習会に比べて参加率も高く、参加者からも好評でした。
また、問題作成者としても正答率からどの問題が分かりにくかったのか
判断する事が出来るため、フィードバックを受けやすい所も良かったです。
状況によって良し悪しがあると思うため、いろいろ試してみるのが良いと思います。
オススメ書籍
計量管理についてのオススメ書籍は次のものとなります。
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