どうも、竜崎(@ryuzakiroom)です。
今回は、SDGsについて企業の取り組み事例について記事を纏めていきたいと思います。
SDGsについては前回の記事で解説しましたのでそちらを参照して下さい。
SDGsと企業経営について
企業経営との関係について解説します。
SDGsは未来志向の経営のためのコンパスです。
つまり企業評価の新しい指標です。
国連が期待する企業の姿として2030アジェンダの中で
「実施手段とグローバル・パートナーシップ」にて民間企業活動について
以下の通りに記載があります。
67.(民間企業活動)民間企業の活動・投資・イノベーションは、生産性及び包摂的な経
済成長と雇用創出を生み出していく上での重要な鍵である。我々は、小企業から協同組合、多国籍企業までを包含する民間セクターの多様性を認める。我々は、こうした民間セクターに対し、持続可能な開発における課題解決のための創造性とイノベーションを発揮することを求める。
「ビジネスと人権に関する指導原則と国際労働機関の労働基準」、「児童の権利条約」及び主要な多国間環境関連協定等の締約国において、これらの取り決めに従い労働者の権利や環境、保健基準を遵守しつつ、ダイナミックかつ十分に機能する民間セクタ
我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ
ーの活動を促進する。
この指標を基に「SDG Compass:SDGsの企業行動指針
-SDGsを企業はどう活用するか-」が
2015年末発行されました。(日本語版は2016年3月発行)
SDG Compassの中で5つのステップを踏む事を推奨しています。
SDGsコンパス5つのステップ
以下の5つのステップについてはSDG Compassのステップを元に解説します。
ステップ1 SDGsを理解する
SDGsの書籍やサイトなどでSDGsを個人で理解する
子供向けの書籍もあるため、小学性からも十分学習出来ます。
ステップ2 優先課題を決定する
自社で取り組む優先課題を決める。
例えば、経済産業省では8分野の優先課題をあげており
SDGsの17のゴールと169のターゲットのうち
日本として特に注力すべきものとして示しています。
一例ですが、三菱電機株式会社では以下の3点を優先課題としているようです。
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
CSRの重要課題
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標13:気候変動に具体的な対策を
ステップ3 目標を設定する
目標に向けて確実に取り組めるようにKPIを設定する。
ステップ4 経営へ統合する
社員向けにSDGsの啓発・研修を行う。
ステップ5 報告とコミュニケーションを行う
SDGsへの取り組みを報告する方法と時期(頻度)を決める
一例ですが、三菱電機株式会社では以下のように報告しています。
SDGsが私達の人生との関係性について
SDGsは国(政府)や企業が取り組むべきものだと
言う事は理解できましたが、個人として考えた時に
関係性が薄いとの印象を持たれる方もいるのでは
ないでしょうか。
国・企業が取り組むべきものは社員にも要求される。
例えば企業に勤めている場合、企業がSDGsを取り組むと自然と社員も
SDGsを取り組む事になります。SDGs達成する事が会社の評価に繋がり
個人の評価にも繋がります。
SDGsには未来の方針が含まれている
未来は予測出来ません。以前にホリエモン氏の
近畿大学でのスピーチを思い出します。
しかしながら、目標に沿って行動し、SDGsの目標を
達成する事で社会的に評価され、
今後の人生が豊かになる可能性として高いと思います。
例えば、14: 海の豊かさを守ろうについては
プラスチックを減らす意識をもって行動し
海に流れても問題がないプラスチック代替品を作る事が
出来た場合、そこにビジネスチャンスがあるかもしれません。
このようにSDGsを目標にする事で
人生が豊かになる可能性があると考えています。
SDGsを理解する事でESG投資をしやすくなる
資産運用業界では、SDGsをしている企業に投資する事を
重視した投資方法が話題となっています。
日本経済新聞等でも話題になっていますが
ESG投資と言われています。
ESGの意味は以下の通りです。
環境(Environmental)
社会(Sotial)
ガバナンス(Governance)
つまり、従来は売上高・利益といったものを重視していた
投資だけでなく、SDGsにも取り組んでいる企業が評価されていく事
なっていくため、SDGsを理解する事は、資産運用にも活用出来ます。
ちなみに、世界のESG投資残高は4000兆円規模になっているとの事。
「環境投資3000兆円」というのは、国際的なESG(環境・社会・企業統治)投資の調査機関であるGSIA(世界持続可能投資連合)の報告書を基にしている。それによると、2017年度末の世界のESG投資残高は30.7兆ドル(約3200兆円)で2年前から34%増えた。ESG投資の定義がかなり幅広く、E(環境)に限った投資ではないが、2020年には40兆ドルに近づいたとみられる。
yahooニュース-ESG投資がなぜ騒がれているか知っていますか-より
ESG投資の書籍もご興味があれば見てみる事をオススメします。
参考
https://sdgcompass.org/wp-content/uploads/2016/04/SDG_Compass_Japanese.pdf
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