どうも、竜崎(@ryuzakiroom)です。
今回は一般計量士の必須知識のひとつである長さについて
解説していきたいと思います。
長さについては、一般計量士の受験項目である
計量器概論及び質量の質量(以下:計質)に該当するため
長さについての知識を知りたい人や一般計量士を
目指す人にオススメの記事となっております。
長さの基準
長さはSI単位ではm(メートル)で定義されています。
身近でも良く使用されますが、定義を知っている方は少ないと思います。
メートルの定義は『メートルは1秒の299,792,458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程を長さとする。』と定義されています。
ちなみに日本では寸や尺が使われていて、現在はSI単位で統一されたため
殆ど使用しておりませんが、脚立などは何尺のものを持ってきて欲しいなど
根強い人気な単位もあります。
1尺は約303mmですが、だいたい300mmで覚えています。
90cmだと3尺くらいですね。
光速の基準
そもそもの光の速度の基準についてもあって、国家標準では光周波数コムで
正確な周波数の光を発生させるため標準として使用されています。
ちなみにコムは『くし』の意味のようです。
光コムによるガスの濃度/温度測定等にも使われているようです。
度器について
度器とは一定の長さを目盛線または面で示すもので線度器と端度器に分類されます。
線度器の標準尺は俗に言うにものさしの標準の事を言います。
一般的には、直尺、巻き尺、ノギスなどを指します。
端度器は、二端面間の距離や位置で長さや角度の基準を示したものです。
一般的には、ブロックゲージなどを指します。
測定の種類
スケール(巻き尺)
日常生活でもよく使いますが、メジャーやスケール、巻き尺、コンベックスなど
様々な呼び名があります。
現場では欠かせない道具なので、スケールは使いやすいものを選定するのが重要です。
よく100円均一のスケールなど精度が悪いため、買うならJIS1級の製品を買いましょう。
ブロックゲージ
実用的な長さの標準であり、工業用に使用されている測定器の原器です。
実用で使用されている標準の中では精度の高いゲージです。
材質は、銅やセラミックスなどがあり呼び寸法は0.5~1000mmまで色々なサイズがあります。
ブロックゲージの組み合わせの要領についても出題される事もあるため
覚えておく事をオススメします。
オプティカルフラットの使い方も覚えておきましょう。
ノギス
ノギスは、本尺とそれに沿ってスライドする副尺があり、対象の厚さや径(内径・外径)などを
測定する測定器です。
最小目盛りはアナログで0.05mm、デジタルで0.01mm表示するが
精度的には±0.02mm程度です。
昔からあるアナログノギスは慣れれば電池不要のためどこでも使用できるメリットがあります。
また、試験問題でも副尺(バーニア)の式が出た事もあるためアナログを一度使ってみる事を
オススメします。
仕事で使うならデジタルノギスをオススメします。
誰でも読み値を間違えずに使用できる事がメリットです。
試験でよく出るポイント!!ノギスはアッベの原理対象外と覚えましょう。
マイクロメータ
マイクロメータは対象物を挟んで測定します。
固定したナットの中をスピンドルが回り、その送り量が回転角に比例する事で測定します。
また、アッベの原理に準じており一般計量士の試験でも良く出題されます。
アッベの原理については以下をご参考下さい。
アッベの原理
https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/measurement-selection/type/micrometer.jsp
アッベの原理とは「測定精度を高めるためには、測定対象物と測定器具の目盛を測定方向の同一線上に配置しなければならない」というものです。マイクロメータの場合、目盛と測定の位置が同一線上にあるため、アッベの原理に従っていて、測定の精度は高いといえます。
また、マイクロメータの読み方についても一般計量士の試験で出題された事もあるため
使い方の基本を押さえる必要があります。
使い方の注意点なども覚えると良いと思います。
ダイアルゲージ
測定スピンドルの直線運動をラック・ピニオンで回転運動に変換して、回転を歯車で
拡大し、指針に表示する。
種類は2種類あり、スピンドル式とてこ式があります。
スピンドル式は機械の据え付けなどに使われます。
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