どうも、竜崎(@ryuzakiroom)です。
皆さん、一般計量士って聞いた事がありますか。
製造業などの工場勤めの方なら聞いた事があるかもしれませんが
一般的には聞き覚えがない方が大半だと思います。
はるちゃんは一般計量士って聞いたことある?
聞いたことないね。
スーパーマーケットのお肉コーナーのはかりとかも計量士が検査しているよ
へぇ~気にしたことないね。
ざっくり説明すると計量に関する仕事をする人の事です。
詳細については、今回の記事にて説明していきます。
私自身、工場で計量管理担当者として従事した経験があり、秤の検査などを計量士と行なっていく中で
計量について学ぼうと思い一般計量士を受験し、合格する事が出来ました。
今回の記事は一般計量士について知りたい人や一般計量士に合格したい人
工場勤務で年収アップしたい人、キャリアアップしたい人向けの記事です。
一般計量士とは
生産工場(食品工場等)や百貨店・スーパーマーケットで使用される質量計、体積計
温度計等の計量器の管理、商品の量目管理、計画の策定などの全般的な計量管理を行います。
ざっくり説明すると、量目管理は製品の入っている量の管理を言います。
経済産業省では、計量士を以下の様に定義しています。
計量士とは、計量に関する専門の知識・技術を有する者に対して一定の資格を与え、一定分野の職務を分担させることにより、計量器の自主的管理を推進し、適正な計量の実施を確保することを目的としているものです。
経済産業省 計量士関係
一般計量士のメリット
一般計量士は品質管理上の知識や計量の知識が一定の水準があるため
計量器を使用している企業から重宝されます。
また、以下2点についてメリットがあると考えます。
キャリアアップが狙える
一般計量士は計量に関する知識を持っているため
社内でも一定の役職に就ける可能性があります。
また転職においても計量器メーカー、計量証明事業所等への
転職に有利になります。
転職希望は以下リンクをご参照ください。
★ミイダス
★日本のものづくりを支える工場・製造業の正社員転職サービス【コウジョウ転職】
環境計量士に興味がある方は、共通科目について
免除が出来るため環境計量士を目指す方にも
オススメの資格となっています。
また、今後の計量業界についても以下のように展望されています。
計量士の担う役割は、今後更に活躍の場が広がることが期待される。すなわち、民間事業者による指定検定機関・指定定期検査機関への参入が拡大すると、指定検定機関・指定定期検査機関の計量士による検定・検査の実施が増加する。また、今後、海外から輸入される計量器はますます増大することが予想され、将来的に MAA 制度が進展した場合世界各国で型式承認を受けた計量器が国内で流通し、それらの検定・検査を計量士が担うことが想定される。
出典:今後の計量行政の在り方 -次なる10年に向けて-
一般計量士選任による資格手当
資格手当は企業によって異なりますが、資格手当制度があって一般計量士が
資格手当対象であれば、十分にメリットがあると考えます。
また、一般計量士を配置する事が義務付けられていて他に一般計量士が
いない場合は、異動や転勤は殆ど考えにくい状況とも言えます。
私の会社では、外部委託しており手当対象外でした。
ネット情報ですが、資格手当は2~3万の手当が付くようです。
月額3万円の支給であれば、3万円×12か月=36万円/年の年収アップです。
10年間だと360万円の収入アップが望めます。
株式会社オーバルの求人情報では一般計量士5,000~10,000円が
手当として出るようです。
一般計量士になろう
受験コースを決める
一般計量士になるためには、2つの方法があり
国家試験コースと資格認定コースがあります。
認定コースの一般計量教習であれば、3か月の長期間の教習があるため
一般的には国家試験コースを選ばれる方が多いですが
じっくり学びたい人は資格認定コースも良いと思います。
私は国家試験コースを選びました。
受験コースを決定したら、申込を行います。 公式HP
申込については、例年8月初旬~9初旬までとなっています。
申込忘れがないように注意しましょう。
勉強をしよう
申込が完了すれば、次に勉強を行います。
試験日は例年12月初旬に行っているため、申込期間から勉強を始めると
4か月程度の学習期間となります。
また、試験科目としては以下の通りになります。
①計量に関する基礎知識(専門科目)25問 ②計量器概論及び質量の計量(専門科目)25問 ③計量関係法規(共通科目)25問 ④計量管理概論(共通科目)25問
合格基準は毎年変動しますが、基本的な合格基準は
専門2科目合計で30問/50問、共通2科目合計が30問/50問です。
①は数学・物理の科目であるため、数学・物理が得意な方は
②の計量の専門知識に重点を置いた方がベストです。
私は数学・物理が苦手だったため合計で200時間以上勉強しました。
数学物理が苦手な人は敢えて苦手な所を伸ばすよりも②の計量の専門知識を
伸ばした方が良いかも知れません。
その場合、②について20点程度、①については最低限10点は取れるように努力が必要です。
勉強方法
勉強方法については、主に3パターンだけです。
以下方法について解説しています。
勉強する資料として、一般計量士に関する書籍は少なく
公式テキストか過去問 又はメーカーHPやJIS規格を活用して勉強していました。
一昔前は機械式秤の問題がメインでしたが、電子秤の増加に伴い電気回路の問題も増えてきている傾向だと思います。
テキストの復習
テキストは購入しましたが、内容自体はあまり良くなかったです。
また、過去問の解説+α程度で使いました。
必要な個所を参考にして見たくらいです。
値段も高めでコスパが悪いためオススメしません。
数学・物理が苦手な人は受験アプリを活用するのもオススメです。
過去問を解く
過去問についてはオススメ書籍でも紹介しますが
一般計量士試験 合格問題集 単行本を使って勉強していました。
過去問7年分についてそれぞれ解説が書いており、過去問の分類分けもされて
いるため分かり易かったです。
分からない所は解説を積極的に見て理解しましょう。
メーカーHPやJIS規格を参考にする
計量器概論及び質量の計量(専門科目)に関しては幅広い計量器の構造を知る
必要があり、ロードセルの貼る方向なども近年では良く出題されると感じました。
公式テキストにもないため、メーカーHPを参考にしていました。
計量士の勉強サイト等もあまりなかったため
今回、計量士の勉強記事を書こうと思いました。
メーカーHPは以下の通りです。
JIS規格についても出題されておりJIS規格の文書も参考にしていました。
参考にしたJIS規格は以下の通りです。
B 7611-2:2015 非自動はかり−性能要件及び試験方法− 第2部:取引又は証明用
全て覚える必要はありませんが、過去問の理解のために読んでいました。
オススメ書籍
過去問の解説が公式本と同様に書いています。
また、計量に関する基礎知識、計量器概論及び質量の計量
計量関係法規、計量管理概論 全ての科目について7年分纏めてあり
これ一冊で全て賄えるくらい内容が充実しております。
公式問題集
数学参考書
物理参考書
アプリ
スタディサプリ
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